【メール】


「休憩入りまーす」

最近始めたこのバイト。
初めてばかりで最初は戸惑ったけど、だんだん慣れてきて今は何だか楽しい!!

それに…

「調子どう?」

最初は吃驚したけど、バイトの唯一の男の人。
女ばかりだと思って入ったからちょっと騙された感じだったけど。
話してみると案外喋りやすくていい感じの人。

「だんだん慣れてきましたね。最初は不安でしたけど…」
「そりゃ最初は誰でも不安だよ。俺だってミスばっかりしてたしね」

優しいし、仕事もできるし、かっこいい…

惚れそうです。
てか…惚れました!

「ねぇ…」
「はい?」

びっくりした!
ボーっとしてたから変な顔してたのかな…?

「彼氏とかいるの?」
「え…いません、けど…」
「そっかぁ〜…」
「…」
「…」

何この沈黙!?
淋しい女って思われたのかな…

「それじゃぁさぁ、ケータイ聞いても問題ないよね?」
「え?」
「ダメ…?あ、軽すぎたかな、俺…」
「いえ全然!!どうぞ!!」

嬉しくて思わずケータイ閉じたまま彼に渡してしまった。

「えっと…」
「あ、ごめんなさい…」

やだ…変な子だと思われちゃった…恥ずかしい…

「なんか…かわいいな」
「え…?」
「ん、何?」
「いえ、何でも…」

今可愛いって言ったよねぇ…?
ボソッとあたしに聞こえないように言ったつもりでも、ちゃんと聞こえてましたよ?
なんか心がむずむずして少し痒かったけど、嬉しさでいっぱいになった。

「ケータイありがと」
「あ、いえ…」
「今俺のアドレス送るから」
「あ、はい」

少し待ったらバイブが鳴った。
知らないアドレスだから彼からのメールだ。

〔アドレス教えてくれてありがとね。
実はもっと前から知りたかったけどなかなか機会がなくて…
今度一緒に食事でも行かない?
もっと君のこと知りたいな…〕

メールを読み終わった頃にはもう彼はいなくなっていた。
このメール、凄く意味深なんだけど…
あたし、この恋に期待しちゃってもいいの…?