【あめちゃん】

あめちゃん。
あたしの元気の元!!
あまーくて、おいしいの!!
あめちゃん舐めたらそれだけで嫌なこと吹っ飛んじゃうんだから!

「んー!!これ当たりだ!!」
「何がよ?たかが飴でしょ?」
「だってこのあめちゃんおいしいんだもん!!」

いつもの学校での休み時間の光景。
あたしは新発売のあめちゃんを見つけては買い、勝手に評価を付けてます。
今日は当たりの日だね!!

「んー?何がおいしいんだ?」
「あ、…あめちゃんだよ」

クラスの男子に声掛けられた。
しかもあまり面識のない人。

「『あめちゃん』?飴に『ちゃん』付けるなんておもしろい子だね」
「好きだから…かな?」
「ふーん。あ、俺にも頂戴?その、…あ、メロン味って残ってる?」
「あ、ごめん、今食べちゃった…」

メロン味、残しとけばよかったかな…

「ふーん…じゃぁ…」

ちゅ。
カラン。

「もーらいっと」

!?
っキス!?
しかも…食べてたメロン味のあめちゃん取られた…

「さんきゅーじゃぁね。っと」

彼は颯爽と去っていった…のか?

あたしのあめちゃん取った…しかも口移し…
何さっきのって…そういうこと?
そういうことじゃなきゃどういうこと?
彼は…あたしのことを好きで、キス…して、あめちゃん取った。
って考えていいんだよね?

んー!!
もうわかんない!!
新しいあめちゃん、…取り敢えず落ち着きたいからレモン味をっと。
…それでも落ち着いてくれないこの心臓はどうしたらいいのー!?